★マーブル
レザーカービングの基本的な工程は、
①水で湿らせたヌメの牛革にスウィベルナイフでデザインをカット
②複数の刻印を使い分けながら打刻し、革を倒したり潰したりして模様を浮き立たせていく
のですが、打刻の入り方に大きく影響するのがカービング用の作業台。
表面が平らであることはもちろん、叩いても跳ねない重さが必要です。
そこで一般的に用いられるのが、マーブルといわれる大理石や御影石。
その厚みにも拘り、私の作業台には、厚さ9センチの御影石の天板を机に面一に組み込んでいます。
また、石の重み(約90kg)と、何百万回と叩く衝撃をしっかりと受けとめる、
脚の強度も重要なポイント。
作業台をしっかり固めることで、刻印がしっかりと革に入ります。
★立つか座るか
長時間、座って作業をしていると、1日の終わりには凝りからくる酷い頭痛に襲われる事もあります。
この度、工房引越しに伴って作業台もリニューアル。
重厚なアッシュ材を重ねて貼り合わせて平らに加工してもらい、
前述の重たいマーブルを支える頑丈な台として脚の下に入れ、
立ち作業もできる高さを確保してみました。
最終的には、この作業台の総重量は230~240kgとなり、安定感も抜群。
立っても座っても同じ姿勢で作業出来るので、良い感触です。
~Written by YONE~